あす旅体験ブログ ”第8回ひたちなか市編” 取材:東海村
あす旅ブログをご覧の皆様,こんにちは!
第8回は東海村の川上が担当いたします。ひたちなか市の魅力を存分にお届けします!
伝統の味『黒澤醤油店』
黒澤醤油店のルーツは明治38年にまでさかのぼります。穀物商だった黒澤 仁右衛門さんが,店の豊富な食材を使って醤油や味噌を作り近所に配ると,たちまちおいしいと評判になったのが始まりです。人々の喜ぶ顔が見たくて作り続けると,独自の酵母菌と乳酸菌が蔵に宿り,伝統の味が生まれました。そうしてその味は100年以上に渡り,代々受け継がれてきたのです。
そんな歴史ある醤油造りを見学できると聞いて,僕はとてもワクワクしています。実は僕の祖父母は黒澤醤油の大ファン!!遊びに行くといつも食卓に瓶が置いてあり,僕にとっても思い出深い味なんです!
醤油ができるまでの過程を学びました!
醤油蔵を案内してくださるのは,4代目蔵主の黒澤 仁一さん。半纏姿がとっても粋です! 最初に見せていただいたのは,仕込水を作る行程。円柱型の大きな桶で水に食塩を溶かしていました。
←醤油の原材料
←仕込水
次は小麦を炒って砕く行程。炒った小麦のでんぷんが酵母の働きを助けるそうです。続いて大豆を蒸す行程。大豆は蒸すと麹菌の働きを受けやすくなります。麹室で小麦と大豆に麹菌を加えて麹を作ったら,先程の塩水を加え諸味(もろみ)にします。諸味は木桶に入れて短くても1年間熟成させます。
←諸味
香ばしい匂いが漂う仕込み蔵には,明治時代から使っているという杉の木桶でできた大きな6尺桶が,23本も並んでいて圧巻でした。近代の工業化もあって,こうして木桶で仕込まれている醤油は現在、流通量のわずか1%ほど。目の前に広がるこの光景はとても貴重なものなのです。部屋は2段構造になっていて上の段からは発酵,熟成中の諸味が良く見えます。発酵期間中には何度も諸味に空気を入れる櫂つきという作業をします。微生物が働きやすい環境にするために行われるそうです。「櫂棒を諸味に押し込む作業は何百回も繰り返すんです」と黒澤さんが教えてくださいました。僕も体験させていただけることになり,諸味に空気がよく入るよう勢いをつけて押し込みました。ボコボコボコと音をたて諸味の中に空気が入っていくのが分かります。僕は学生時代に野球をしていたので,体力には自信がありますが,これを何百回も繰り返すのはとてつもなく気力がいる作業だなと思いました。
そうして熟成された諸味から搾った醤油は最後に火入れをして完成します。この火入れで微生物の活動を止めて,品質の変化を防止するのです。毎日のように味わっている醤油が,こんなにも手間暇かけて作られていることが分かり、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
甘いの?しょっぱいの?クセになる醤油スイーツ
醤油蔵見学のあとは,併設のカフェで「醤油ソフト」と「あわだんご」をいただきました。醤油ソフトは濃厚なミルク味の中に隠し味として醤油の旨みを感じます。一口食べた瞬間は「甘い! やっぱりしょっぱい?!」と少し戸惑いましたが,なんともクセになる美味しさです。トッピングされている小豆や白玉と一緒に食べたり,添えられている甘酒をかけていただくと,さらに味わいが増しました。あわだんごは醤油に火入れをした時にできる“あわ”で味付けをしたお団子です。モチモチしていて,ほんのり優しい味付けです。
他にも色々なお醤油スイーツや,予約制のランチもあるそうなので,また訪れてぜひ食べたいです‼
醤油の種類にびっくり!!!
舌鼓を打ったあとは,カフェの隣の直売コーナーでお土産を買いました。醤油やつゆ,漬物のもと,焼肉のたれなどすぐに美味しい味付けが出来そうなラインナップで,サイズも豊富です。僕は卵かけごはん専用の「たまごかけ濃厚だし醤油」を買いました。早速明日の朝ごはんでいただく予定です‼
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有限会社 黒沢醤油店
営業時間:月~土/9:00~18:00(日・祭日・年末年始は休み)
住所:〒312-0012 茨城県ひたちなか市馬渡1260
電話:029-272-3776
WEBサイト:www.fujini-shouyu.co.jp
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KURA CAFE
営業時間:月~土/10:00~17:00(ランチは要予約 11:00~14:00)
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次回,あす旅体験ブログ最終回
最終回を担当するのは,那珂市の片山さんです。わが村,東海村の紹介をどうぞよろしくお願いします!
お楽しみに♪♪♪