あす旅の楽しみ方をご紹介します あす旅の楽しみ方をご紹介します

あす旅体験ブログ ”第5回小美玉市編” 取材:水戸市

あす旅ブログをご覧の皆様,こんにちは。
第5弾は生乳を使ったプリンやヨーグルト,空の玄関口「茨城空港」等で有名な小美玉市を取材してまいりました! 魅力たっぷりな小美玉市での体験についてお届けします!

 

今回私たちが訪れたのは小美玉市にある『曹洞宗 萬松山 鳳林院』。

集中力が高まると噂の座禅を体験してきました。

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

『曹洞宗 萬松山 鳳林院』は応永年間(1394 -1428年)開山と伝えられるお寺。正徳五年(1715年)に建てられた山門は小美玉市の文化財となっています。

大晦日には境内中に行燈の明かりを灯し,幻想的な雰囲気の中で鐘を撞け,夏には境内前の一面の蓮根畑に咲く蓮の花を見ることができます。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

初めての座禅体験

座禅と聞いてまず思いつくのは,木の棒でバシっと叩かれるちょっと怖いイメージ…。私たちは恐る恐る鳳林院の門をくぐり,まずは本堂に参拝しました。

出迎えてくださったご住職の竹内 盛恭さんは,笑顔が素敵でとても穏やかな雰囲気の方で,すぐに不安は消え去りました。

本堂にはいると,まずはご住職の法話を聞きます。この日は“感謝”についてのお話でした。自分が人としてこの世に生まれることができたことに感謝し,ご先祖様を大切に思うことを教えてくださる内容でしたが,ご住職の話し方,寺の雰囲気も相まって,グンと世界に引き込まれていきます。

 

座禅が始まる前には,座り方や心得を丁寧に教えてくださるので初めてでも安心です。

始めに,坐蒲(ざふ)という座禅用の丸い形の座布団に腰を掛け,動の足とされる右足の上に静の足である左足をのせる格好で座ります。次に,手は掌を上に向け卵の形を描いたら,左の親指を上にし触れるか触れないかという具合にします。最後に,頭で天井を突くようなイメージで背筋を伸ばし,半眼で半畳位前に視線を落としたら座禅の準備が整いました。

 

(ご住職の法話に耳を傾ける3人)

 

座禅で心のデトックス

ご住職が鐘を3回鳴らしたら座禅の開始です。本堂の中が一斉に静まり返り,頭を空っぽにすることだけを考えて深呼吸をしていきます。

 

 

―今どのくらい時間がたったのかな。今日の晩御飯は何にしようかな。誰かが動いている気配がするな。

難しいもので頭は雑念だらけ…。情報の収集源である視覚が閉じられていることで,その他の感覚が研ぎ澄まされているのです。そんなことを考えていると,段々意識が曖昧になっていき,さっきまで何となく聞き逃していた様々な音が鮮明に聞こえてきました。壁にかかった時計の秒針がカチカチ動く音。境内でさえずる鳥の鳴き声。そして自分自身が呼吸をする音…。日常で聞こえているはずなのに聞こえないことになっていた音が何倍もの音量で体中に響いてくる不思議な感覚です。これが無我の境地というものであったのか…そうこう考えているうちにあっという間に時が過ぎ去り,この不思議な体験は,2回目の鐘の音で終了を迎えました 。

 

45分の座禅の後,希望者は警策(きょうさく)をいただけるとのことで体験しましたが,私たちが勝手に怖いと思っていただけで瞬間的な痛みは覚えるものの,ピシッと身が引き締まるような気持ちにさせられました。

 

(警策の説明をする住職)

 

鳳林院の境内を散策

すっかり心が軽くなった私たちは,境内を散策させていただくことに。ひときわ目を引いたのが「清浄守護龍柱」。門から本堂へ向かう階段の両側に7本ずつ建つ石柱で,立体的に龍が彫刻されており,ここを行き来することで,参拝者の邪気を払い守護してくれるそうです。また中国の古事「鯉が川をのぼり,門をくぐると龍になる その門を登龍門という」にならい,本堂に向かって右側7本の柱裏には下から鯉が龍に変化する姿が彫られているのも,ちょっとした発見でした。

 

(龍柱)

 

ひととおり散策した後は,石造りのテーブルセットでちょっとひと休み。小美玉市の『アトリエ プティ・ボア』さんと共同開発した「あす旅サンドクッキー」を食べながら

今日の体験について語らいました。

バターリッチな生地を使用したクッキーに,サンドされた小美玉市産のマンゴーイチゴ,ブルーベリー,茨城町産の栗を使用したマロンクリームの程よい甘さが,体験を終えた私たちの体に染みわたります。

 

(石造りのテーブルでひと休み)

 

今回の体験を通して,改めて,忙しい毎日を送っている現代人こそ,日常から切り離された空間に浸り,1時間何も考えないことに集中する時間が大切だと感じさせられました。

情報が溢れすぎた現代社会や人間関係に疲れた時,鳳林院を訪れてみれば,きっと体験したことのない何かが変わるのではないでしょうか。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

曹洞宗 萬松山 鳳林院

住所:小美玉市竹原中郷612

電話:0299-47-0350

料金:500円

申込:事前申込等ございませんので,事前に鳳林院のホームページやお電話で,開催の有無をご確認の上お越しください。

※新型コロナウィルスの状況により,開催が変更になる場合がございます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

次回は,城里町の江幡さんが,那珂市のサイクリングマップをもとに,今流行りの“ゆるポタ”を取材してくれます。

那珂市は色彩豊かな街。どんな景色が見られるのか,お楽しみに!